音楽にとどまらず、絵画、文学、哲学、演劇、そして映画を通して、時にユーモアを交えながら、縦横無尽に自らの人生を語る。

ベートーヴェンのハンマークラヴィアのフーガについては、「ノアの方舟の建造だ」
ブラームスの2番のコンチェルトについては、アポロンを主人公として、楽章ごとに美しいストーリーを語ってゆく。
神話は、彼の創造力を生み出す、重要なファクターなのだ。

リヒテルは、ありとあらゆる芸術を愛し、身体に取り込み、それが昇華されてあの音楽を生み出しと、改めて感服、感動。そして、彼自身が神話の中の神々の1人となったのだ。

そうそう、クロサワの蜘蛛の巣城を絶賛している。マクベスの「編曲もの」として高い評価。
 
 



 
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